行成とあさん、渡部恵子さん、黒田ひとみさんインタビュー

2006年9月19日アニメイトタイムズ掲載インタビュー

PROFILE

行成ゆきなり とあ 5月11日生まれ。アーツビジョン所属。

渡部わたなべ 恵子けいこ 3月29日生まれ。クレイジーボックス所属。

黒田くろだ ひとみ 6月18日生まれ。クレイジーボックス所属。

行成とあさん、渡部恵子さん、黒田ひとみのインタビュー

進級するのも、全ては時間の使い方次第!

みなさん学校や仕事をこなしながら、日々レッスンを受けていらっしゃいますが、具体的に1週間をどのように過ごしているのでしょう?

行成さん:私は月・水・金のお昼にレッスンがあって、その後にバイトの日もあります。
渡部さん:平日は、大学が終わった後にアルバイト。私は土曜がレッスン日で、レッスン前には同じクラスの人たちと事前練習しに公園へ行ったりします。で、日曜日に大学の課題を慌ててすませます(笑)。
黒田さん:平日は大学とアルバイト、サークルに行って過ごして、土曜日にレッスン。あとは台本をちょっとずつ毎日読んで覚えるという感じで過ごしています。週1回クラスなら、大学の勉強もできるし、日ナレの課題もできて、どっちつかずにならないんですよ。そういうところが、この日ナレの週1回クラスのいいところだと実感しています。
行成さん:それと、私は毎日家でストレッチと滑舌をしています。日々の積み重ねで、ちょっとずつ前に進めていることがこの頃実感できてきました。あと、テレビのドキュメンタリー番組やお芝居を見て、自分がどう思ったのかをノートに書いています。ドキュメンタリー番組は、その人の人生や生い立ち、複雑な感情が番組になっているのだから、こんなにいいものはないから見なさいと、先生の薦めがあって。

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日々の時間の使い方がとても重要になってきますね。

渡部さん:先生から、「プロの役者さんは、移動時間といったちょっとの時間も惜しんで努力しているから、プロをやれているんだよ」と言われたんです。私は、大学の課題もあるし、アルバイトに行かなければ日ナレにも通えない。だから、通学や帰宅の移動時間に、課題の台本を覚えたりします。だらだらしちゃうと、その分もったいない。両立している人って、ちょっとの時間でも上手く使っている人だと思うから、そういう努力を意識的にしています。
黒田さん:「大学に行っているから時間がない」というのは言い訳で、仕事のとき、個人的な事情を考慮してもらえるかといったら、絶対そんなことはないですから。
行成さん:時間がないって言っていても、実はきちんと使い切れていないだけで、合間の小さな時間を積み重ねていけば、それも大きな時間だし。自分に甘くすることはすごく簡単だけど、自分に厳しくしたからこそ、充実した日々が過ごせるんですよね。
渡部さん:結局、一番の敵は自分なんだよね(笑)。

週1回クラスのお二人は、週3回クラスに行きたいという希望は?

黒田さん:週3だと、平日にもレッスン日がかかってきちゃうんですよ。大学に通っている限り、週3で無理するよりは、週1でできる限りのことをして両立する方がいいかなって思います。でも私は、二人の話を聞いていて、ちょっと焦っちゃった。私は演劇以外にも好きなことがあるから、のんびりしている時間も作っていて……。
渡部さん:私も遊んでないってわけじゃないよ(笑)。
行成さん:うん、そういう時間も大事だと思う。
黒田さん:無理やり時間を作ったりしていると、焦っちゃって、消化不良なことも出てきちゃうと思うので、もし余裕が出来たらレッスンの回数を増やしたりするのはいいと思うんですけれど、やはり両立していく限り、週1というのは大事なポイントだと思います。
渡部さん:それに週1だから不利ということはないし。
行成さん:週3クラスは、ボイストレーニング、ダンス、演技のレッスンがあるんですけれど、私はいろいろやってみたくて週3にしました。レッスンを始めてから思ったんですけれど、この3つって、どれもすごく関係していて、すべて繋がりのある、大切な要素なんですよね。

自分に合う学校選び

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体験レッスンやレッスン見学には参加されましたか?

渡部さん:私は、両方行きました。体験レッスンは、簡単なストレッチをやったり、みんなで列になってコミュニケーションをとるジェンカのようなものをやったりしました。レッスン見学は、入所後の雰囲気を実際に知ることができましたね。いろんな年齢の方がいらっしゃるとは聞いていたんですけれど、実際に見たら、みなさんすごく仲が良くて。馴れ合っているという意味ではなく、お互いに高めあっていけるような存在という感じだったから、「あぁいい空気だなぁ」って思いましたね。
行成さん:うん。馴れ合う友達というより、一緒に目指す仲間って感じだよね。
渡部さん:私はレッスン見学で、そんな空気を直に感じることができたから、見学に行ける人は行っておいた方がいいと思います。いくら私たちがここで日ナレの良いところを言っていても、入ったときに「やっぱり違う」って思う方もいらっしゃるかもしれませんし。
黒田さん:やっぱり、人によって合う、合わないがありますしね。
渡部さん:そのために体験レッスンやレッスン見学が設けられているんだから、使わない手はないですよ(笑)。

実際に入所されて、ギャップを感じることはありましたか?

渡部さん:声だけにこだわっている人は、入ってきてビックリするかもしれませんね。基礎ばかり積み重ねるから。
行成さん:「アフレコ練習ってしないんだ」という人がいたりして。
渡部さん:「声を作るな」と言われて、「えっ…」と思ったりね。
行成さん:そういう先入観で日ナレに入ったら、結構ギャップはあると思います。本当に「声優」というより、「役者」を育てるところなんです。

新しい自分との出会い

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クラスの仲間とはどんなふうに過ごしていますか?

行成さん:クラスによると思うんですけれど、私たちのクラスは週3で、ボイストレーニングが終わった後、カラオケによく行くんです。ボイトレの後は、いつもより喉が開いているから、歌いやすくて。発声の続きもしますし、あと、ボイトレで歌唱のレッスンがあって、自分が歌おうと決めた歌を練習したり。普通にお茶したりもしますよ。
黒田さん:私も、クラスの人たちと年齢がたまたま近かったので、普通に仲良くなれて。ご飯を食べに行ったり、レッスン以外の日に遊んだりもしています。
行成さん:あと、レッスン前や終わりにみんなで集まって演技の練習もするよね。
渡部さん:私は、去年のクラスが夜のクラスだったから、レッスンが終わったら帰らなきゃいけなくて。だから、今年のクラスになって初めてみんなでご飯に行くことが出来ました。みんな、仲はいいと思います。自然に打ち解けていますね。

行成とあさん、渡部恵子さん、黒田ひとみのインタビュー

入所して刺激を受けたり、変わったりしたことは?

行成さん:私は、どこかで「自分は出来ている」と、勝手に思い込んでいたところがあったのかな。ダメ出しされて、「なんでそこでダメ出しするの?」って思っているということは、「私の方が合ってるでしょ」って、どこかで思っていた部分があったからで。でも、やっぱり自分はまだまだ。もっと謙虚にならなきゃいけないし、学ぶことはたくさんあるんだと再確認しました。
黒田さん:私は、好きな役を選びなさいと言われたとき、自分にはこの役が絶対合っていると思って選んだら、「どうしてその役なの?」と言われちゃって。自分に合ったものが、まだ見つけられていないんだ、ということに気がつきました。
渡部さん:私は入る前まで、どこかで自分の限界を決めちゃっていた気がするんです。高校の部活の大会で、強い対戦相手に当たったとき、勝ち目がないと諦めて、気持ちで負けていた部分があって。でも、日ナレに入所して、昨年のレッスンの発表会でちょっとしたアクシデントがあったとき、昔だったら「無理です」って言っていたところを、「出来ます」って切り抜けて。思っていた以上に頑張れる自分が見つけられました。それに、今後一つの役を、自分より上手な人と取り合うこともあるかもしれないんですが、もしかしたら奇跡的にその役がとれるかもしれない。だったら頑張らなきゃって。ボーダーを取り払えた自分を見つけられた気がします。

行成とあさん、渡部恵子さん、黒田ひとみのインタビュー

すごく充実された時間をすごされているんですね。

行成さん:とにかく初めてのことばかりで、全部楽しいんです。演技で悩んでいる自分も新鮮で。
渡部さん:悩んでいるときは、すごく暗くなっちゃうんですけれど、やっぱり考えるってことは充実しているってことだから、それも楽しいことの一部で。乗り越えたときの達成感がすごく気持ちいいんです(笑)。

それでは、最後に皆さんそれぞれの「現在の目標」を聞かせてください。

黒田さん:役の幅を広げることと、自分の声が周囲の人にどのように聞こえているのかを、ちゃんと認識できるようにならなきゃいけないなと思っています。あとは表現力を磨くことですね。日常でよく経験している楽しい感情はパッとできるんですけれど、あまり経験していない悲しみや怒りの感情は、作るまで鈍いんです。臨機応変に表現できるようにしなきゃいけないなと思っています。
渡部さん:最終的な目標は、オーディションに合格して、事務所に所属し、お仕事をいただくことなんですけれど、段階的な目標は、全部言われたことを吸収できる、やわらかい人になることです。まだまだ足りないこともいっぱいあるし、いいところも悪いところも全部自分の中に押し込めて、なおかつそれでもパンクしないような人間になりたいです。
行成さん:何かに偏るのではなく、全てをちゃんと育てていって、一番の役者ではなく、唯一の役者さんになりたい。自分という存在の、唯一の役者になることが今の目標です。

今後の活躍を期待しています! どうもありがとうございました!

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