長縄 まりあさんインタビュー

2016年1月6日アニメイトタイムズ掲載インタビュー

PROFILE

長縄ながなわ まりあ 8月5日生まれ。アイムエンタープライズ所属。

長縄 まりあのインタビュー

声優になろうと思ったきっかけを教えてください。

まず1つ目は中学生の頃、グループで道行く人に禁煙を呼びかける運動に参加した時でした。端から1人ひと言ずつ、言葉をかけていくんですけど、私が声を出すとざわついて。「君の声すごいね」と言われたんです。普段、授業中に先生に指名されて答えていた声をクラスメイトによくモノマネされていたので、なんとなく私の声は普通じゃないのかなと思い始めていました。
もう1つは声優さんがされているラジオが好きでよく聴いていたんですけど、声優さんのギャップに驚いて。ラジオではこんなにハキハキしゃべる方が作品ではおっとりかわいいキャラを演じていたりして。「声優さんってすごい! カッコイイ!」と感動して、自分がなれるのかわからないけど頑張ってみようと思ったのが声優をめざしたきっかけです。

アニメはよくご覧になっていたんですか?

当時、夕方や夜に放送されている『ONE PIECE』、『NARUTO-ナルト-』、『名探偵コナン』などのアニメを家族と観ていたんです。そこからアニメにも徐々に興味を持つようになりました。

実際に声優になるための行動を起こしたのはいつ頃ですか?

高校2年生の時に日ナレの名古屋校に入所しました。実は高校1年生になってすぐに声優の養成所や専門学校を探して、日ナレに行こうと決心していたんです。だから部活も忙しくないところに入部しようと考えて。でも体験レッスンの申し込みをしようと思ったものの、のんびりマイペースの悪いところが出て、いつの間にか応募期間が終わっていました(笑)。仕方ないと切り替えて、翌年は募集が始まったらすぐに申し込みました。

でも高校1年生で日ナレに入ろうと行動したことはすごいと思います。日ナレを選んだ理由は?

週に1回のレッスンだったので、学生でも通えるところです。

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入所前に無料体験レッスンには参加されましたか?

はい! 私は演劇など演技の経験がいっさいなくて、大声さえも張り上げたことがなかったので衝撃的でした。一緒に参加した方は発声がしっかりしていて、お芝居もできて。「私でもできるのかな?」と不安になりました。

ご家族に日ナレに通いたいと話した時の反応はいかがでしたか?

それまで習い事もしていなかったし、私から「~がやりたい!」と言ったこともなくて。相談したら「やってみなさい」と快くOKしてくれました。

実際に日ナレに入った時の印象や感想は?

無料体験レッスンの時にもカルチャーショックを受けましたが、入所して同じクラスになった人達がみんな大きく見えて(笑)。講師の方のレッスン、そしてクラスのみんなについていくのに必死でした。

日ナレではどんなレッスンを受けたんですか?

1年目の基礎科では発声、腹式呼吸、エチュードという基本的なことで、まずはしっかり声を出すことと恥ずかしがらずに表現することを教えていただきました。あと週1回のレッスンだったので、教わったことをおうちで1週間復習したり、あと「日ナレストレッチ」を自分の部屋やお風呂でやったり。親の見てる前だと恥ずかしいので(笑)。

日ナレストレッチというのはどんなものなんですか?

ヨガみたいなストレッチなんですけど、しっかりやると苦しいです。一通りやるとすごく汗もかいて。声優としてだけでなく、健康面でもプラスになった気がします。硬かった体も柔らかくなって。でも最近やってないからまた硬くなっちゃったかも(笑)。

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2年目は順調に本科に進まれたんですよね。

実は、私自身は本科に上がるのは無理だろうなと思って、お母さんに「1年でいいから通わせて」とお願いしたんです。声優は簡単になれるものじゃないと思っていたし、すごく恥ずかしがり屋だったので、それを治すためという目的もあって。そんな私が本科に上がれるなんて自分でもビックリしました。もちろん声優になりたいという気持ちは強かったけど……。

本科ではどんなことを学んだんですか?

台本などを使って朗読したり、セリフを読んだり、本格的なお芝居や声の演技について学びました。例えば1分半の間に、自分の好きな歌の歌詞を抽出してストーリーを作って演じるレッスンとか。新鮮な体験が多かったし、考えるのも楽しくて。「来週はどんなレッスンをするのかな?」とか「次は何をやろうかな?」とワクワクしました。また本科に入って、人前で緊張しなくなったなと思った記憶があります。基礎科の時よりもみんなの顔を見ながらしゃべれるようになって、少しは成長できたのかな。

そこからどんな経緯で事務所に入られたのでしょうか?

実は本科に上がれただけでなく、進級審査と同時に行われる関連会社オーディションで、基礎科の時にアイムエンタープライズに合格したんです。まさかのことだったので「どうしよう!?」って思いましたが、お父さんから「せっかく事務所に所属できるんだから頑張ってみたら」と背中を押してもらって。

そんなに早く所属が決まるなんて、すごいですね!

所属が決まった後も、事務所の方から「まだ高校生だから学業優先で」と温かく見守っていただいてありがたかったです。もし所属のお話をいただいていなければ、地元の大学への進学という道も考えていたので、早めに進路が決まってうれしかったです。親から「手に職を付けてほしい」と言われて、高校卒業後の1年間は職業専門学校に通って資格も取りました。寮に入っていたので、門限があって大変でした。お仕事とかあって遅くなると門限に間に合うかヒヤヒヤしてました。

現在は研修科に通いながらお仕事をされているそうですが、どんなレッスンを受けているんですか?

この取材を受けている前の週まではドラマCDみたいな掛け合いを主にやっていて、今週からアフレコのレッスンをしています。レッスンの内容もステップアップしているし、一緒にレッスンを受けているクラスメイトも、既にお仕事をされている方や上手な方ばかりで勉強になります。また現場では失敗しちゃいけないという緊張感が常にありますが、レッスンでは失敗を恐れずに、思い切り挑戦できるので楽しいです。

ちなみにデビュー作はTVアニメ『六畳間の侵略者!?』のティアミリス・グレ・フォルトーゼ役というメインキャラの1人なんですね。

基礎科から本科の間で、オーディションを受けたのは2回目で、スタジオでのオーディション自体が初めて。しかも人生で初めてマイク前に立ったので、とても緊張しました!

まさに初めて尽くしですね! デビューが決まった時の感想は?

「奇跡だ~!」とビックリしました。親に報告したら驚きながらもすごく喜んでくれました。収録が始まっても初めてのことばかりで、緊張しかなかったです。毎回が勉強で、皆さんからアドバイスをいただきながらティアをしっかり演じることにただただ精一杯で。

日ナレで学んだことで今、お仕事をしていて活きている、参考になっていることは?

学んだことすべてが今、役立っています! 一番印象に残っているのは講師の坂本千夏さんから何かをやってみる意識を教わったことですね。普通・無難にこなすことだけ考えるのではなく、おもしろいことが浮かんだらまずやってみたり、キメるところはしっかりキメるということはお仕事の時にいつも心がけています。

長縄 まりあのインタビュー

長縄さんが感じる日ナレの良さや魅力とは?

まずいろいろなコースがあって、学生や社会人の方など自分の状況やペースに合わせて学べることですね。あと全国10カ所にあるので、自分が住んでいる場所から通いやすいのも大きいです。そして一緒に学ぶ人の意識が高くて、お互いにアドバイスし合ったり、高め合いながら成長していけるし、絆も深まって。一緒にレッスンを受けた仲間達は今でも私の宝物です。皆さんもきっとそんな素晴らしい仲間に出会えると思います。

長縄 まりあのインタビュー

声優としての今後の目標は?

マスコットキャラクターをやってみたいです。何かのマスコットなので一緒に応援できるし、年齢問わずたくさんの方に長く愛してもらえるし。あと作品の中で説明係的なキャラです。まだ滑舌に自信がないんですけど、説明役は的確にはっきりとしゃべれて、みんなが聴きやすい音声で伝えられないといけないので、そんな役ができたら滑舌を克服できたと思える気がして。でも今は作品やお仕事のたびに新しいキャラに出会えること、演じられることが楽しいので、1つ1つのお仕事を精一杯やることですね。

では最後に声優をめざしている皆さんにアドバイスとメッセージをお願いします。

日ナレはたくさんの活躍されている先輩方が学んできた場所であり、それだけしっかりとしたレッスンと実績があるという証明だと思います。また東京以外に住んでいて「声優になりたいけどどうしよう?」と悩んでいる私のような人も学びやすいと思うし、在学中にチャンスをいただいてデビューもできたので、あきらめずに挑戦してください。そして日ナレに興味を持った人は資料請求したり、無料体験レッスンに申し込んでみてください。思いついたらすぐ行動ですよ! 私の実体験からのアドバイスです(笑)。私自身、まだデビューしたての新人ですが、今後出会うキャラや作品、そしてこの日ナレで学んだことを糧に成長していけたらと思っています。一緒に頑張りましょう!

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